安全編

このページでは、デバンニング初心者の方へデバンニングをする上で知っておいた方がいい情報を
「安全」「作業」「マナー」の3項目に分けて解説していきます。
最後までご覧いただければ、あなたも立派なデバンニストです!

安全編 vol.1

安全上の注意

1.急に動かない

物流倉庫はフォークリフトがたくさん走っています。急に動くと接触事故にあったりして危険です。周囲の安全を確認してから動くように心がけましょう。

2.走らない

倉庫の床はフォークリフトが走りやすいようにツルツルなことがあります。大変滑りやすいので危険です。そもそも、倉庫内で走ることを禁止しているところも多いので、走るのは基本的にはやめましょう。また、歩行帯がある倉庫では、必ずそこを歩きましょう。

3.死角に入らない

フォークリフトの死角に入ると運転手に気づかれずに接触事故にあうことがあります。気づいているだろうと考えるのは危険です。フォークリフトの近くを通るときは「通ります。」と声をかけましょう。

見えているようでフォークリフトにはこれだけの死角があります。

デバンニングは体が資本です。ケガには充分に気をつけましょう!

安全編 vol.2

ここに気をつけろ!ケガしやすいポイント5選

その1 
「落下物」や「雪崩」

荷物をとるときにバランスを崩して上から荷物が落ちてくるというのはよくあります。重たい物が落ちてくると大ケガをしてしまうかもしれないので、上の荷物の状態を確認しながら作業にあたりましょう。

雪崩とは?

コンテナの中で荷崩れが起きていることを「雪崩」と言います。荷崩れが起きている状態で扉を開けると荷崩れに巻き込まれてケガをしたり、商品を破損させてしまう可能性があります。

その2 
「転倒」

滑りやすい床とグリップの弱い安全靴がコラボするとよく起こります。急いでいても走ってはいけません。速歩きまでにしましょう。それと、案外多いのが荷物から外れたPPバンドに足を取られるケースです。外れたPPバンドはすぐに片付けましょう。

その3 
「落下」

ここで言う「落下」とは、デバン作業中にコンテナから落ちたり、倉庫とコンテナの隙間に落ちてしまう事です。コンテナからの落下は疲れていたり、不意に重いものを持った際に起こることがあります。コンテナ出口付近では十分注意してください。

その4 
「熱中症」

これはケガではありませんが、夏場のデバンニングは熱中症に充分気を付けなければなりません。気分が悪くなった時には無理をせず休みましょう。水分補給も喉が乾いてからではなく、定期的にするように心がけましょう。真夏だとコンテナ内の温度は50℃を超えることもあります。

飲み物にも注意が必要です。
カフェインを多く含む飲み物は利尿作用があり、水分補給をしたのにより多くの水分を排出してしまうこともあります。

デバンにおすすめな飲み物

・スポーツドリンク
・水、麦茶(カフェインレス)
・経口補水液

デバンに向いてない飲み物

・お茶
・コーヒー
・エナジードリンク
・ココア

その5 
「フォークリフトとの接触」

これが一番注意が必要です。
①荷物をとりに来たフォークリフトと接触
②旋回したフォークリフトと接触

この2つです。フォークリフトとの接触は大ケガをしてしまう可能性がとても高いです。どういったところに注意すれば接触事故が防げるかを説明していきます。

まず①荷物をとりに来たフォークリフトと接触についてですが、なぜこのような事になるかと言うと…

このような形で事故が起こります。Vol.1の「急に動かない」「動く前に安全確認」をしっかり行いましょう。これさえ守ればこのケースは防げます。

②旋回したフォークリフトとの接触ですが、このような状況で起こりやすいです。

これはフォークリフトの死角や旋回範囲に入らなければ防げます。もし、フォークリフトの近くに行かなければならない時は「通ります」と必ず声をかけましょう。

どれも注意すべきポイントを守っていればそんなに危険はありません。是非参考にしてください。

安全編 vol.3

腰を守る!

デバンのしごとで腰を痛めないようにするにはどういった対策を取ればいいのか説明します。

その1 
「ストレッチをしましょう」

とりあえずストレッチをする習慣をつけましょう。
作業前はもちろん、お風呂上がりや朝目覚めた時など、普段からストレッチをして腰をケアしてあげましょう。

その2 
「荷物の持ち方に注意する」

腰に負担のかかる持ち方をしていると腰痛になりやすいので、できるだけ腰への負担が少ない持ち方を心がけましょう。

この持ち方が悪いのは、パッと見てもわかりますよね。荷物の重量が全て腰に来てしまいます。

膝を曲げてしっかり腰を落として持ち上げましょう。しかし、これでは不十分で持ち上げる瞬間が一番力がかかり、腰を痛める可能性があるので注意が必要です。コツは荷物を持ちやすい状態にすることです。

重心を後ろに倒すと持ち上げるきっかけができるので力をあまり入れなくても持ち上げることができます。

その3 
「サポーターを着用する」

腰を痛めてから着用するのではなく、腰痛予防としても効果があります。
着けていれば絶対に腰を痛めないというわけではありませんが、3,000円くらいで買えるので費用対効果は高いと思えます。

ピッチャーが肘や肩のケアをするように、デバンニストなら商売道具の腰のケアをしっかりやりましょう。
定期的に接骨院やマッサージに行き、いたわってあげましょう。腰痛には疲労の蓄積でじわじわ来るものと、いきなりビキッと来るものがあります。
じわじわは自覚症状もあるのでケアを心がけますが、ビキッと来るものは前触れなく来るので日頃のケアが大切になってきます。
長くデバンニングを続けるためにも、腰のケアはしっかりと行いましょう!

安全編 vol.4

パレットローラーの落下に気をつけよう

パレットローラーの落下とは?

パレットローラーを押して出口付近に運ぶ際に押しすぎてしまい、パレットローラーごと商品を落下させてしまう事です。
原因は不注意によるものがほとんどです。
商品も破損してしまいますし、下に人がいればケガをさせてしまいます。デバンニングで一番やってはいけないミスなので気を付けましょう。

商品の破損と怠慢により危険な作業をしていたことでダブルで怒られます。最悪です。

商品も破損し、人が居れば大怪我にも繋がる絶対にやってはいけないミスなのでパレットローラーの移動は特に気をつけて作業しましょう。

安全編 vol.5

覚えておくべし!熱中症の応急処置

今回は万が一自分や仕事仲間が熱中症になってしまった場合の対処法を伝授いたします。
デバンニングは熱中症に充分注意しながら作業を行わなければなりません。
いざという時に人命を救う大切な知識ですので、しっかり覚えておきましょう。

①こんな場合は救急車を!

熱中症にも様々な症状があります。初期段階の特徴的な症状はめまいやふらつき等ですが、元々具合が悪い方は体調不良のせいだと思い、そういった熱中症の症状に気づかないことがあります。自分や周囲の人が熱中症になってしまったとわかった場合は直ちにてきせうな処置が求められます。

以下の症状が一つでも見受けられる場合は
すぐに医療期間へ連れて行きましょう。

  • 本人の意識がはっきりしていない
  • 自力で水分や塩分を摂取できない
  • 水分補給などの処置をしても症状が改善できない

②熱中症の応急処置の方法

熱中症の応急処置をフローで解説します。患者の状況に応じて適切な処置が変わってくるので、覚えておきましょう!

「意識があるか?」「水を自力で摂取できるか?」が大きな判断基準となります。
重度の熱中症は脳の機能障害等の後遺症も引き起こします。少しでも軽症で済むように迅速な処置をして患者の回復に努めましょう

「水分をとる」「適度な休息をとる」等、熱中症対策自体は私達も日々心がけていますが、熱中症になってしまった後の対処法はあまり知られていません。重度の熱中症は脳の機能障害等の後遺症も引き起こします。少しでも軽症で済むように迅速な処置をして、患者の回復に努めましょう。

安全編 vol.6

ハンドリフト使用時の注意点をご説明いたします。
デバンニング作業時における注意事項はただ一つ、それはコンテナから落下しないことです。

注意すべき点

  • スピードを出しすぎない
  • 出口付近では目視にて確認を行う

 ①のスピードを出しすぎないは当たり前のことでありますが、
「搬送している荷物に重量がある」「コンテナが下り勾配」だったりすると減速が間に合わずそのまま落下…なんてことになります。

②の目視確認も重要です。

中心位置に対して、重心はもっと前にあります。

なので、少しでも傾斜に前輪がかかると…

そのまま落下してしまいます。(軽いものだったら頑張ればなんとかなります)

なので、まずは目視確認!

ある程度進んだら…

あとどのくらいか見ましょう。何回か確認したら…

コンテナの壁に入ってる線を目安に位置を確認しましょう。少しでも不安な時は必ず目視で確認しましょう。

ハンドリフトで実際にあった事故

どちらも海外の事故ですが、気を抜いて作業していればいつあなたの身に起きてもおかしくありません。
ハンドリフトで扱う物は1パレット300kg以上の重量物も少なくありません。これだけ重いものがコントロールできなくなれば大変危険です。
そのことを忘れずに充分注意しましょう。

ハンドリフトの落下は荷物にも深刻なダメージを与えてしまいますし、大ケガをする危険も大いにあります。
自分のためにも荷物のためにも、落下事故は絶対に起こしてはいけません。